Wavelet超入門 その1 階段状波形の表現


階段状波形を、Waveletsにて表現したい

 1.階段状波形を、Waveletsで表現してみる

     今回は、maxima と言う、数式処理のお世話になります、感謝。

    今回は、「やり直しのための通信数学 三谷先生 CQ出版 第9章」に、全面的に、お世話になっています。

    まだ、何も解ってませんが、ひとまず、階段状波形を、Waveletと、呼ばれる関数で表現してみます。

 2. 先ず、2つの関数を定義します。



    最初は、mystepと名付けたステップ関数です。

    次は、φ(t)(ファイ)なる関数と、ψ(t)(プサイ)なる関数を定義します。

    何で、そんな関数を定義するの? なんて、疑問は、一切無しですよ、なんせ、何も解ってないのですから....

    で、これらの関数のグラフは、以下のようになってます。(2、−2 と言う数値は、グラフを見やすくする為)

 



    そうすると、ψ(t)は、変数tを2倍した 2tに置き換えると、おもしろいグラフになります。

 
              元のψ(t)                                   ψ(2t)は、時間を半分にする。周波数は2倍



            ψ(2t-1)は、ψ(2t)を0.5だけ、ずらしたものになる。


    それから、ψ(t)もそうなのですが、φ(t)のtを4倍したもの 4tで置き換えると

 
 

    それぞれ、時間を1/4にした波形(周波数は4倍)が、時間軸で1/4ずつ、ずれていきます。

    この1/4ずつ、ずれて行く波形を使って、元の階段状波形を表現する事が、できます。



    x(t)=2*φ(4t)+8*φ(4t-1)+6*φ(4t-2)+3*φ(4t-3)

    ここで、以前の関係
 
    phai(t)=phai(2t)+phai(2t-1)

         psi(t) = phai(2t)-phai(2t-1)

    で、t→2tに置き換えると

    phai(2t)=phai(2*(2t))+phai(2*(2t)-1=phai(4t)+phai(4t-1) < br><br>        psi(2t) =phai(2*(2t))+phai(2*(2t)-1)=phai(4t)-phai(4t-1)

    この2つの式から

    phai(4t)=   ( phai(2t)+psi(2t) )/2

    phai(4t-1)=( phai(2t)-psi(2t) )/2

    が、得られます。

    そして、以前の式で、 同じように t→2t-1 の変換を行うと

    phai(4t-2)=   ( phai(2t-1)+psi(2t-1) )/2

    phai(4t-3)=   ( phai(2t-1)-psi(2t-1) )/2

    が、得られますから、x(t)の式に、これらを代入します。

    x(t)=2* ( phai(2t)+psi(2t) )/2 + 8*( phai(2t)-psi(2t) )/2 +6*( phai(2t-1)+psi(2t-1) )/2 +3*( phai(2t-1)-psi(2t-1) )/2

             =5*phai(2t) -3*psi(2t) +9/2*phai(2t-1) +3/2psi(2t-1)

    この式で表される関数が、元の階段状波形と一致する事を、グラフで確かめましょう。


          phai関数の部分: 5*phai(2t) +9/2*phai(2t-1)


          psi関数の部分: -3*psi(2t) +3/2psi(2t-1)

    で、この2つを合成すると


    これは、元の関数 x(t)と一致しています。



    これで、マザーwavelet (ψ(t)をそう呼ぶそうです)の2倍の周波数成分(wavelet係数と呼ぶそうな)psi(2t)と、psi(2t-1)の係数が得られた

    と、言う事になるそうです。(まだ、ピンと来ない......鈍感 (^_^;;   ).

 3.更に、ですよ

    以前の関係
 
     phai(t)=phai(2t)+phai(2t-1)

          psi(t) = phai(2t)-phai(2t-1)
 
    が、ありましたから

    phai(2t)と、phai(2t-1)の部分が、上式から

     phai(2t)  =( phai(t)+psi(t) )/2

         phai(2t-1)=( phai(t)-psi(t) )/2

    と、得られますから、 phai(2t),phai(2t-1)は、更に分解できます。

    x(t)=5*phai(2t)  +9/2*phai(2t-1)   -3*psi(2t) +3/2psi(2t-1)
< br >              = 5*( phai(t)+psi(t) )/2+9/2*( phai(t)-psi(t) )/2    -3*psi(2t) +3/2psi(2t-1)

            =19/4*phai(t) + 1/4psi(t) -3*psi(2t) + 3/2*psi(2t-1)

        19/4が、直流成分、 1/4がマザーwavelet成分、3が、マザーwaveletの2倍の周波数成分、

    そして、 3/2が、マザーwaveletの2倍の周波数成分を1/2ずらしたものの成分だそうです。

    あかん、まだ、ピンと来んわ.....超鈍感


   最後に、この表現が、元のx(t)と一致する事を、確認しておきます。





     OK、 しかし、まだ、ぼんやりとしか、理解してないわ.....
       今回使ったwxMaxima Sessionを、保存しておきました。よかったらopenして見てください。
H.20.9.15