Δ-ΣADC実験編 その8 SINCフィルタ1段


100KHz出力をCICフィルタ1段に通して、1/16にdecimateした結果
 1.苦肉の策 

    いやー、IIRフィルタって、難しいですね。

    SINCフィルタ1段を作りましたが、積分を移動平均で、代用しています。



    ynは、発散してしまいますので、

    これを、移動平均で代用しました。

    「積分は、移動平均では無い」、その通りだと思いますが、

    何となく、それらしい結果になりました (^_^;;
 
 

     decimateする前の元信号


    1/16にdecimateした結果が、冒頭の図です。
    再掲 (よさげでしょう、 ルンルン ♪ )


    その他


    何となく、SINCフィルタ1段を通した結果らしく見えます....


    尚、SINCフィルタを通す前のmixed信号も、1bitに変換してから、フィルタに通しています。

    1bitだと、処理がしやすいので、すっかり、はまりました。

2.1bit信号同士の積は、どうだった?

    1bit Δ-ΣAD変換器を経由して得た7MHzの信号 ->51tapsのbandpass filter-> filtered 7MHz
    
    それと、NCOで作成した7.1MHzのsin波

    この両者を1bit信号として処理して、1bit信号同士の積を求めたのですが

    結果は、200Hz位毎に、ノイズが乗ります。





    あきゃんなー 涙、涙。

    decimationが不要な、1bit信号処理は、物凄く気に入っているんですが.....難しいなあ。

3.1bit信号用のIIRフィルタも、難しい

    以下は、1次のIIR HPFの設計です。(Scilabで学ぶディジタル信号処理 三谷先生 CQ出版) 


    これを、FPGAで b1=0.5として設計すると、以下のようになるでしょう。




    この結果は、FPGAからの出力は、ありません。

    z[0]-z[1] は、1bitですから、最大でも その差は、1です。

    それを3/4倍すれば、必ず、結果は ゼロになりますねん。

    つまり、出力は、いつまで経っても、現れません.... 当たり前ですね、とほほ。


    以上、デシメーションする方法と、あくまで、1bit信号として処理する方法を試しましたが

    今ん所、

    積分を移動平均で近似した、decimationが勝っています。

    フレー、フレー、ibit信号処理

    どっちやねん? (^_^;;

H.22.6.27