ΔΣ-ADCの原理 その5 1uVp入力を検知する

 0.反省点 (追加記事)

    やっぱり、1uVp 入力の検知は、苦しい。

    何故なら、3.3Vの矩形波が、入力に、跳ね返るからです。



    入力への跳ね返りを、この程度に収めるには、

    10uV以上の入力の検知に留めるのが、よさそうです。



    変更点は、丸で囲みました。

      R1 4Ω ->43Ω

      R5 50kΩ ->100kΩ

      R9 50Ω 追加

    追加記事 終わり。




入力1uVを検知。(下図の部分拡大)


FFT結果全体



 
 1. 1uVpの入力を検知できました

    1次ΔΣ-ADC回路を用いて、できました、うれしいな (^_^)

        レベルシフト回路のLT1807の増幅率を、50倍に設定、そして
  
        加算回路の抵抗比を 4Ωと、4.3KΩに設定

    ちょっと、無茶かもしれません、が、simulationでは、OK。


    レベルシフト回路で、増幅するのは、おかしい?

    そんな事無いて....

    後で気がつきましたが、メーカーさんのデータシートに

    記載例が、ありました。


    FFT結果は、1uV入力で、

    その出力は

    ノイズレベルとは、12dB位の差があります。

    ですので

    その半分の 0.5uVp も、検知できるかも.....


    カップリングの1uFは、10uFのほうが、いいかも知れません。


    ただ、simulation時間は、30分を軽く超えますので

    今は、このままで、simulateしてます。

    それでも、20分位は、覚悟しなければ、なりません。(windowsXP core2duo)

    私は、2時間のsimulationで、寝てしまいました (^_^;;
    
           
    10uVp ,1uVpの二通りの入力で、FFTした結果も、出しときます。


    緑: 10uVp 入力   赤: 1uVp 入力


        尚、FFT条件は、以下のようにしました。


    レベルシフトの所の、LT1807に

    C3(100p)を、 ええかげんに置いたのは、

    初動時に不穏な動きを見つけたからです。


    以上です。


    これで、実際に、基板を作る気になるかと言えば

    いや、まだ、あかんねん。

2.2次ΔΣ-ADCは、不発

    「ベルが鳴っています」のリビエラ様のお陰で、

    2次ΔΣ-ADC回路も、試してみる気になりましたが、

    うまく作動しませんわ.....

   

    そら、あんた、理論が、よう解ってないのに、無理ちゅうもん。

    あたりまえですね (^_^;;

        それと、

    オペアンプの差動入力も魅力なんで

    なんとか、できないかなあーと、思ったりして.....

    もやもやです。

H.22.1.23