2SC1815  2parallel Push_Pull

今回及び、前節の実験は、JR3KBU 芦刈omの実験を、私が、追試したに過ぎません。

芦刈omに、深く、御礼申し上げます。

いじくり回したので、Ugly construction の、見本みたいに、なってしまった... (^_^;;

   AD9851 DDS_SG + amp (LowPass filterは、通してない)

入力は、5dBパッドを挿入して、出力を抑えてあるので、きれい。

そんでも、50Ω負荷に、3Vp_pの、私にとっては、大電力!

アイドリング電流は、25mA位と、少な目。

NFも、30MHz位まで、5。(アイドリング電流は、15mA each 2SC1815  total  60mAの時)

6mA each 2SC1815(total 24mA)と、減らすと、NF=5が、50MHzまで、伸びる

1.ミニ リニアアンプ を初めて経験する

    製作した、AD9851のDDS SGは、出力が、0.25Vp_pしか、無く、(50Ω負荷を繋ぐと)

これを増幅したいと、考えておりました。

色々、実験をしておりますが、送信の終段など、たどり着けるとは、思っておりませんでしたので、

リニアアンプなど、考えた事は、ありませんでした。

従って、考える力は、皆無です。

電力の概念が、私には、欠如しとる!

もっかい、調べて見た。

「電力とは、電流によって単位時間になされる仕事の量(仕事率といいます)で、その単位として、ワット(W)が用いられます。」

「電力量とは、電流によってになされる仕事の量(エネルギー量のこと)で、その単位として、ワット・アワー(Wh)が用いられます。」

要は、電流が、仕事をする訳やな....

電流を流す力が、電圧で、

抵抗が、一定なら、これが、電流の大きさに、比例しとる...オームさん、キルヒホッフさんって、凄い洞察力!

2.Push Pull ?

    バイブルである、「トロイダルコア活用百科 山村先生 CQ出版 p.184」に、2sc1306x2のPushPull回路が、出てました。

チョット、待ってよ.... PushPull言うたら、コンプリメンタリーのTrを、使うのでは、なかったでしょうか?

でも、これは、同じTrを2つ使っているのです.... Pullが、あれへんがな.....

こう言うのも、PushPullと、言うんや....ふーん。

 

    webで、「2SC1815 プッシュプル パラ」で、検索しますと、有りますがね、魅力的な実験が...

JR3KBU omの、2SC1815GR 5パラ プッシュプル リニア アンプの実験 ...

JA4LAO omの、     2SC1815NFB Amp

素晴らしい実験を、されて、居られます。

私は、JR3KBU omの、回路を、そっくりそのまま、使わせて頂きました。

両omに、この場にて、御礼申し上げます m(__)m

3.2SC1815 2 parallel  PushPull

最初は、2パラでは、なくて、Singleの、PushPullを試してみました。

残念ながら、熱暴走で、簡単に、壊れてしまいました、ぱしっ、言うて、そんで、おしゃか。

熱暴走って、怖い.... 初めて経験しました。

その為に、parallel にするんや....実感。

入力インピーダンスを、測ってみました。

ネットアナのPortAと、ampを、直結すると(Reflection法による測定)

 

ところが、3dBパッドを、PortAと、ampの間に、挿入すると

いい感じです。

この結果を見る限り、

入力のコイル(FB801に、トリファイラ5回巻き)は、巻き数を、減らしたほうが、よさそうです。

今回は、アンプの最大ゲインを、目的としておりませんので、パッドは、必須です。

今度は、入力を、50Ωで終端しておいて、

出力インピーダンスを測ってみました。

これも、3dBパッドを、介在させますと、

うーん、いいですね。

実験では

    DDS_SG → アッテネータ → amp → スペアナ等

で、行いました。

4.DDS_SG向きのampは?

高周波広帯域増幅用ICの、μPC1658Gは、この、ゲイン対周波数特性が、かなり、平坦です。

しかし、データシートでみると、飽和出力でも、10dBm以下のようです。

試作した、2SC1815 2 Pararallel PushPullは、そのゲインの周波数特性が、

一定では、ありません。

入力は-20dBm

最大ゲインの所は、2MHz付近です。

ゲインが一定でないのは、SGとしては、不向きです。

ですが、高調波を30dBCに抑えて、400mW(26dBm)出るのが魅力です。

20分以上の連続出力です。

最大ゲインの出る、2MHzあたりでも、熱暴走しないように、アイドリング電流を抑えてあります。

高周波広帯域増幅用ICで、μPC1679Gなら、14dBm位出力できますが、

データシートで見る限り、周波数特性は、やはり、一定では、ありません。

μPC1658Gにすべきか、2SC1815 2 Parallel PushPullにすべきか、大いに迷う所であります。

とにかく、非常に、いい経験を、させて頂きました。

最後に、前節で作った 、Chebychev 7th LowPass filterの成果を、一発。(amp無し)

 

filter無し                                                                                    filter有り

掲載を、ご許可頂いた、芦刈 omに、御礼申し上げます。

H18.1.19