周波数変換は、どうやって?(その1)

「周波数転換の代表的な方法には、次の2つがあります。

 

1.実数乗算と帯域通過フィルタを用いる方法

2.ヒルベルト変換器と複素乗算を用いる方法

(C言語によるディジタル信号処理入門 三上直樹著 CQ出版社 p.188)

 

1.をやってみましょう。

 

これの元になる式は、これです。

MATH

この後、どちらかを、フィルタで削る。

前節で、ご紹介した、SH-DSP用信号処理ツール(日立ハブリッド社提供)を使って

シミュレートしてみましょう。

100Hzと10Hzを掛けてみます。(サンプリング周波数は256Hz)

MATH

積は

MATH

これのDFT結果は

MATH

この和と差を分離するには、

結構急峻なフィルタが必要。

(例)85タップ。


dsp17__13.gif

MATH

MATH

このフィルタを通すと...

MATH

実部だけとると

MATH

後は、スムージングフィルタを通せば、よさそうです。

問題は、

帯域通過フィルタのタップが、もっと,沢山必要なこと(計算に時間がかかりそうです。)

複素乗算を用いる方法は、次回考えてみます。

(それにしても、H8でSSB発生器(デーテック社)の事が、頭から離れない...どうやって???)

H.15.9.10

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