10ビット(A/D変換)を、フルに使う

前節では、8ビットA/D変換データを使いました。

しかし、H8 3664FのA/D変換は、10ビットの分解能を持っています。

これを使って、同じ31タップのバンドパス fir フィルタを、使ってみました。

比較の為に、同一条件 (トラジェネの出力は、50$\Omega $で、-60dBm、 RBW10Hz 、VBW 30Hz)で、測定しました。

(これは、8ビットのA/D変換にとって、不利な条件です。)

MATH

 

 

トラジェネの出力を、小さくしないと、Q10では、正しく表示されない(積和が、溢れる?)からです。

 同じ31タップのfirフィルタでも、A/D変換部が10ビットだと、やはり、きれいな特性が出ます。

 帯域外の設計値は -54.8dBです。

 

 

8ビットの結果は、トラジェネからの入力が小さいので、以前の測定より、悪い結果になっています。(積和の差が小さいから)

それから、設計時に、帯域外に、重みを付けてみました。

(共に、A/D変換10ビット、Q10)

MATH

 

どうも、重みを付けないほうが、いい結果のような、気がします。

 

10ビットA/D変換のプログラムは、以前のプログラムと、殆ど、違いがありません。

データが16ビットになった事と、処理が少しだけ変わりました。

MATH

MATH

MATH

大した違いは、ありません。

サンプリング周波数のほうは、少しだけ下がりました。

Fs=8.91KHz

MATH

H15.10.24

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