R8C/15でフィルタータイプSSBのまとめ、その2

1.前節での問題点

   位相雑音らしきものが、出現して、困りました。

これは、タイマーCの基本周期tm1を変える事により、多少、修正できました。

 

                            修正前                                                                                        修正後

tm1=238に採ると、2914Hz(2KHzが変換されたもの)の周りの、位相雑音が改善されると共に

不要サイドバンドの抑圧も、適当に、採れました。

しかし、必要なサイドバンド内に、不要な周波数が出現しますが、これは、30dB以下なので、可と、致します。

この方が、音もよい気がいたします。

2.音を聞いてみましょう

SSBになってしまいましたので、最早、直接聞くことができません。

これを、6.5MHz帯に周波数変換して、DSBではありますが、手持ちのトランシーバーで聞いてみました。

 

キャリアと、原音が、殆ど同じレベルだし、トランシーバーのスピーカー端子から録音していますので

決して、いい音ではありません....期待しないで下さい、ただ、どんな音が?、それだけなんです。

原音は、ここの、スカバローフェアです。(うづまる様、ありがとうございます。)

トランシーバーで録音した音 (録音レベル、ちょっと、まちがえた...お聞き苦しい事お詫び申し上げます。)

...........

今度は、

SSB化しないで、DSP通過後、DA変換した音を、直接録音した音と、比べます。

帯域が 800Hz〜3100Hzのフィルタを通した音

同じく  600Hz〜2800Hzのフィルタを通した音

            上が、800Hz〜3100Hzの帯域  下が、600Hz〜2800Hzの帯域の周波数特性 

 

トランシーバーで録音した音は、

600Hz〜2800Hzのフィルタを通した音と、似ていますが、

ちょっと、なまっている気がします。(AGCを、切れんかったのが原因か?)

通信機と言えども、600Hz〜2800Hzのフィルタを通した音 は、再現したいです。

以前、高次サンプリングで、聞いた音では、

AM放送のラジオ局とは、言え、各番組で使っている機器の違いを、感じ取ることが、できました。

NRD-345 とか、AR7030Plus と言う受信機は、どんな音が、するんやろ、聞いてみたいわあ。

3.結論

トラ技4月号付属のR8C/15は、20MHzセラミック発振子(村田製作所)が、搭載されています。

これでは、周波数が変動して、使い物にならないと思われるかもしれませんが

サンプリング周波数は、分周に分周されていますので、変動は、殆どありません。

これは、GPSにロックしたクロック源10MHzを、カウンターのクロック源としまして、

2KHzを、2.9KHzにSSBに変換した波形を、観測しました所

最高で、0.1Hzの変動でした。

つまり、2914.1Hz、又は、2914.0Hzの、表示でした。(室内で、エアコンをオンしたり、オフしたりすると、最高で0.2Hz変動する)

ですので、

このまま、トラ技4月号付録のR8C/15で、SSB発生器に、できるはずですよ....

まあ、完璧とは行きませんが、実用になる程度のSSBは、発生すると思います。

それから、

オークス電子のOAKS16なら、DA変換機も付いてますから、タイマーCを使ったための、位相雑音も

回避できそうな、気がします。

PICも、DSPの付いたdsPICが、あるそうですね、すごい!(¥1,300位らしい)

うーん、目が回るう〜〜〜

ともあれ、

フィルタータイプのSSB発生器は、これにて、おしまいに致します。

今、デシメーションが、よく、解らん....

 

H17.8.11

 

 

 

 

 

 

を、お聞き下さい。