$\vspace{1pt}$Lマッチでの、間違いについて

前節の後半の考察で、大間違いをしでかしました、大汗。

私の未熟さを、皆様に解ってもらえると思います。

それでも、チャレンジします。(チョットあつかましいかも...)

前節から引用します。

うーっむ、設計周波数(14.2MHz)で、

入力=出力

と、なってます。

結局、電力は損失が全くなく、伝達されました。

この後です。

最大出力は、最大入力の$\dfrac{1}{2}$を越えない

で、今、抵抗成分自体は整合してないから

入出力の比が、1になったのでしょう。

負荷$R\U{ff12} $が大きければ、大きいほど、その比が1に近づくのです

と、書いたのですが、

これが、大間違いでした。

理由は、この回路が定電圧ではないから、この理屈が

成り立たないのです。


lmatch2__4.png

この回路で、信号源を1Vと置いたのですが、

設計周波数14.2Mhzにおいて、電圧が大きく下がる(ディップする)

のです。
lmatch2__5.png

ですから、定電圧電源ではないのです、大汗 (~_~)

もう一回、一から考え直します。

MATH

$\vspace{1pt}$設計周波数14.2MHzにおいて

MATH

MATH

MATH

C1とR2の並列のアドミッタンスYは

MATH

$\vspace{1pt}$その逆数のインピーダンス$Z_{1}$

MATH

ここなんです,ここ

なんで、Cを並列にしただけで、

並列の純抵抗が50$\Omega $になるんでしょう???

見かけ上、50$\Omega $じゃなくて、ほんとに50$\Omega $になってる...

わかりません、不思議です。

後の、$L_{1}$は、この並列回路のリアクタンスを打ち消すためのものです。

ですので、

この回路は、信号源50$\Omega $で、負荷が純抵抗50$\Omega $

整合しています。

そして、設計周波数において

入力=出力

と、ロスがありません。

(定電圧源と違って、出力は$\dfrac{1}{2}$にならないようです...)

丁度、信号源抵抗R1(50$\Omega $)が、

L1の直列な負荷になっていますから

L1の$Q_{L}$は、

MATH

[Introduciton to Radio Frequency Design p.54 (2.6,1) 〕

[トロイダルコア活用百科p.10 第1-24図とは逆の定義

になっている ? ]

又、先ほどの回路において

$L_{1}$のリアクタンスは

MATH

と計算されましたから

上式より

MATH

これと(1)式と比較すると

MATH

と、Qの定義と一致します。

参考 トロイダルコア活用百科p.19,p.100

Introduciton to Radio Frequency Design p.54~56

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