一ヶ月の、お休みを頂き、わかりもしないPLLをいじっておりました。
TVカラーサブキャリアを利用した10MHz発振器を試作していました。
http://www.i-chubu.ne.jp/~ja2ol/4630khz-sub61.html
http://www.i-chubu.ne.jp/~ja2ol/4630khz-sub58.html(JAφPX 斉藤OM)
のホームページを発見し、大変興味を持ちました。
以下は、PLLもわからない私が、なんとか作ってみた試作の過程です。
回路図は、斉藤OMのものを、使わせて頂きました。
斉藤OMに御礼申し上げます。
ブロック図
3.579545MHzと10MHzを分周して、その共通の周波数が幾らになるのかを
簡単なプログラムで調べてみました。
C++で書いていますが、BASICでも、何でも可です。
要は、10MHzをM分周したものと、3.579545MHzをN分周したもので
差が一番小さいものから順番に取り出したのです。
整数の分周です。
もし、分周比が不適切なら、次を探します。
もう、一回。
今回は一発で、56.818KHzがみつかりました。
PCB.exeを使って回路を書いていきます。
これから、反転したものをプリンタで印字し、これを元に、ハンダ付けしていきます。
最初に出来た時は、きれいだったんですが、Xtalの位置を修正したり
ラグフィルタ(平滑回路)の定数を、かなり変更したりで、
空中配線になってしまいました。(-_-;;
ラグリードフィルタにしたかったのですが、都合でラグフィルタになってしまいました。(1.4Kとタンタル0.1の組み合わせ)
理論がわからないもので、いいかげんに設定しました。
広い範囲でロックします。
ロックしても、すぐにはずれるので、さんざん悩んだのですが、
基準になるレファレンス(3.575MHzからのもの)が、フラフラと動いておりました。
秋月のRGBコンバーターのビデオ信号の入力が、ハイインピーダンスになっていたので
75にしました。
それでも、ふらふらと動くので、悩んでおりましたら
これに気付くのに要すること、3週間!!!
わたしはアホです...@*<>*@ (-_-;; (-_-;;
試作品ですが、安定度は素晴らしいです。
10時間たっても、変動は0.1Hz(カウンターの最終桁)以内です。
しかし、むき出しで、ケースに入れていませんので、
たまに、〔3時間に一回位〕0.2Hz位飛び、すぐにもどります。
4046Bの13ピン、PC2outの出力のロック時のオシロ波形です。
ロックすると、波形が全く動きません。
ピークが下になっているのは
VCOの制御電圧を、単電源オペアンプ(NJM2119)で反転させて、ゲタを履かせているためです。
ですので、
4046BのPC2out(13番ピン)がXtalの周波数を上げるように出力するのですが
オペアンプを通すと、逆に周波数を下げる方向の電圧に変換されてしまいます。
そのため、リファレンス電圧をPCBin(3ピン)に、10MHz分周出力をPCAin(14ピン)と、
通常とは逆の接続にしました。
それと、4046Bの内部VCOを使用しないので、5ピン(Inhibit)をHi(電源に繋ぐ)にし
VCOとソースフォロワをディスエーブルして置きます。
ともかく、何もわからないままに、なんとか試作機が動くようになりました。
素晴らしい回路をご提示下さった,斉藤OMに御礼申し上げます。
H15.03.31
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