1. R,L回路を調べる

コイルL=1H、抵抗R=1$\Omega $ 角周波数$\omega $=1(2$\pi $f=1になるように周波数f=0.15923)の各常数で回路を調べる。


WS1.JPG

1.1 まず、通常の解き方は、微分方程式を立てるやり方です。

MATH

方程式の一般解は:

MATH

になります。

(私は解き方をしらんので、計算エンジンに解いてもらった)

ここに、上記の諸常数を入れてやると、この解は

MATH(1)

と求まり、グラフは


RL__7.gif

こんな感じですが、t$\geq $0の範囲を拡大すると


RL__9.gif

正弦波になります。

つまり (1)式の指数部分$\frac{e^{-t}}{2}$は、切り捨てて考えてよいと言うわけです。

結局、(1)式は

MATH(2)

と考えてよい。

これをグラフで確認する。

赤の実線が(1)式、緑の実線が(2)式


RL__12.gif

ご覧のように、初期状態を除き、殆どグラフが重なっている。

また、(2)式は

MATH(3)

と変形できますから、

$\vspace{1pt}$

MATH となる角度、$\phi $=$\frac{\pi }{4}$を用いて(3)式を変形すると

MATH

MATH

(ここに、三角関数の加法定理が出てくる!!)

と変形できますから、

この回路に流れる電流I(t)は

元の電流に比べて

位相が MATH遅れ

振幅は $\frac{1}{\sqrt{2}}$

になる電流が流れます。

ですので、抵抗R1に発生する電圧は

今の場合R=1$\Omega $ですから、

元の電圧に比べ、やはり、同じ位相遅れと、振幅を持つことになります。

1.2 同じ回路を複素表現で考える

先ほどの微分方程式は

MATH

となります。

ここから

MATH

と、直接求まります。

ですから、抵抗R1に発生する電圧は

MATH

ですから、元の電圧Vと比較して,その比は

MATH

となります。

ここで、具体的に上記の諸常数を入れてやると $\allowbreak $

$\vspace{1pt}$

MATH

となりますから、R1に発生する電圧は

位相で $\frac{\pi }{4}$遅れ、振幅は $\frac{1}{\sqrt{2}}$倍となり、

微分方程式と同じ結果がでます!!!

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