複素フィルタを使って、SSBにチャレンジ その3 1. 2通りの方法
LSB(carrier 9KHz)
USB(carrier 9KHz)
共に、carrier付近の盛り上がりは、ベースバンドのsound cardの特性の為です。
1. ベースバンドで、複素フィルタに掛け、それから、出力周波数に持ち上げる方法。
2. 先ず、出力周波数に持ち上げて、それから、複素フィルタに掛ける方法。
どちらも、殆ど同じですが、
2.の方法で、LSBを得る場合、ベースバンドで、漏れが、見られます。
2.の方法で、USBを得る場合は、1.の方法と、殆ど同じ結果が出ます。( ちょっと、出力が小さい )
2.結局、如何にしてSSBを得るのか?
片一方だけ、先ず、90度ずらして、更に、90度位相をずらす。
すると、元のシグナルと、180度位相が違ってくるから、それの和、又は、差を採ってSSBを得る、と言う原理です。
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「 上の回路の出力は
s(t) = p .cos(ωc.t) – q
.sin(ωc.t)
= Re{ (p + iq) .e^(iωc.t)
}
となり複素信号処理と考えると一元的に把握される。
即ち変調とは変調信号p+iq と搬送波e^(iωc.t)の乗算を行うことである。」
( 出典 ディジタル通信技術の基礎 )
全ソースプログラム、及び、buildに必要なdll,libを、ここに置いておきます。参考になれば、幸いです。
H.19.03.07