シグナルの複素表現 と SSB 1. シグナルの複素表現が、理解しやすい cosΘ = ( exp(jΘ) + exp(-jΘ)
)/2 cosΘ = ( exp(jΘ) + exp(-jΘ)
)/2 Q相、I相に、 carrierを掛けると言っても、
負の周波数が、存在するかどうか? は、解りませぬが、
実在するシグナルを、複素表現して、これを元に、Single
Side Band signal 生成を、調べて行きましょう。
何故なら
exp(jΘ) + exp(-jΘ) = cosΘ+j*sinΘ + cosΘ -j*sinΘ=2*cosΘ
そして、これを、周波数軸で、見てみましょう
今、実在する、2つのシグナルの積を、考えます。
一方は、ある帯域を持ったシグナル、cosΘ そして、もう一方は carrierとなる 単一周波数の cos(Wc)。
共に、複素表現してあり、負の周波数(-Θ、-Wc)を持っています。
注意点は、
ある位相を、正の周波数で持っていれば、負の周波数では、必ず それに、マイナスを付けた位相を、持っている
事です。
この2つのシグナルの積を、周波数軸で、考えます。
複素表現での、シグナルの積は、図のように
緑で囲んだ部分の積、 及び、赤で囲んだ部分の積に、分けて、掛けます。( 共に、周波数の、ずらし演算に、なります。 図では、平行移動になる。 )
共に、carrier
分だけ、周波数をずらす演算である事が、わかります。
そして、我々が、目にする事ができるシグナルは、正の周波数部分のシグナルです。
2. Q相と、I相の位相を比較する。
I相とは、ある位相を持った、carrierを、シグナルに掛けた部分です。
いっぽう、このI相に対して、90度位相がずれたcarrierを、シグナルに掛けた部分を、Q相と、呼ぶそうです。
結果は、上記のように、なります。
これは、I相に対しての位相比較ですから、
元の、広がりを持ったシグナルの位相は、、関係ありません。
3. PSN方式SSBの発生
PSN方式では、まず、一方の位相を90度ずらします。 これが、Q相です。
ですので、Q相の、広がりを持ったシグナルは、最初から位相が、I相にたいして、90度ずれています。
そして、このシグナルの、負の周波数部分は、I相に対して、必ず マイナス90度ずれています。
正の周波数成分が、Θの位相の時、負の周波数成分の位相は、必ず -Θ です。( 上式が、そうなっとるんですから )
そして、このシグナルに、更に、I相に対して、位相が90度ずれたcarrierを、掛けます。
各相での、2つのシグナルの積は、必ず、実数同士の積になりますから、
上式のような、積になります。
これが、私が混乱して、解らなくなった所以です。
次回は、weaver方式を、調べてみましょう。
H.19.3.16