Wavelet超入門 その2 Waveletによる解析を知らない事には...


1KHz signal with white noise (Gabor analysis)

(最新ウェーブレット実践講座 SoftbankCreative社のプログラムのひとつです、 WaveGabor.exe、 webに、まだ有り)


 1.ピンとこんはずや...

    前節では、階段状波形を、waveletなるものに分解してみました。

     それでも、何か、訳わからんかった。

    waveletによる波形解析、そのものが解ってないのですから、当たり前ですね。

    で、その辺を見てみましょう。

2.1KHz サイン波形を観測

    信号源は、wavegen.exe を、使わせて頂きました、御礼申し上げます  m(__)m




          1KHz sin波の、Gaborによる連続wavelet変換結果

    縦軸は、サンプリング周波数(今の場合 11025Hz)に対する周波数比 (11025*0.125=1378Hz付近)
    横軸は、何サンプル目に当たるか、つまり、時間軸ですね。
    スペクトルの濃淡が、濃いほど振幅が大きい事になります。(今は、一定振幅です。)

    あれっ? 線スペクトルになりませんね....

    WaveFFT.exeでは、


            FFTポイント数 512 (rectagular window)                               FFTポイント数 1024 (rectangular window)

    そうですよねえ... FFTポイント数とか、窓関数によって違ってきますから、gabor解析でも、そうなんでしょうね。

    それでは、次に、1KHz sin波 -10dB 2KHz sin波 -20dBの混在時を観測してみます。


         濃いほうが、1KHz sin波、 薄いほうが 2KHz sin波                            多重解像度解析による 観察  WaveMra.exe 

    多重解像度解析は、まだ、よく解ってませんが、

    図を見る限り、

    level 2が 2KHz sin波、level 3が 1KHz sin波形の解析結果のようですが.... まだ、わからん。

 3.1KHz sin波と、white noiseの混在を見てみる

  
   1KHz sin波 -10dB whitenoise -16dBに設定           音源は、これです。


うわー! めちゃ汚い (Gaborによる解析)
  

  
      実数型ウェーブレットによる 多重解像度解析 MRA                           1KHz単独の場合の多重解像度解析

    level 1の成分をゼロにして、再合成すれば、ちょっとは、よくなると思う。

    しかし、level 2 の成分を無くすわけには、いかんようです、難しい....

    再合成の仕方も、まだ知らんのに、よう言うわ...と、自戒。

    しかしですね、気になるのは、この音源をFFTに掛けると、

    信号とノイズのレベルが、かなり違って見えるのは、何故でしょうか?


 4.7MHz帯を録音したwaveファイルを分析してみる

    録音源は、Jayiko1.1を使って、7MHz帯を録音したものです。44KHz sampling (ノイズ多い)


                Gabor 解析                                                   MRA解析


     44KHz *0.062=2720Hz 付近で、ばっさり切れてますね。

     しかしですね、 MRA解析では、消せるノイズが見つからないみたい.....

     どうするんやろう....ぶつぶつ。

     しかし、音声が、何処で切れているか、解って、ええわあ。

 5.その方法があるようですよ....

   マッチング追跡なるものだそうです、凄いなあ。

    実数型直交ウェーブレットによる マッチング追跡
      Matching Pursuit 信号処理ツール   WaveMp.exe



    見てください、原音と、マッチング追跡の結果を。(原音は、7MHz帯を、Jyaiko1.1にて捕らえたwave ファイル)

   
 
            上:原音 下:マッチング追跡した結果


H.20.9.22