7次 Chebychev filterを試す

1.7次Chebychev filterを試す

    「高周波技術センスアップ101 広畑先生 CQ出版 p.261」 に記載の Chebychev filter を試してみました。

最初は、普通のセラミックコンデンサを使ってみたのですが、カットオフ周波数付近の肩が、丸まってしまいました。

最初の図は、実は、3216型、チップコンデンサを使ったのです。

コンデンサの値は、同じです。

コイルは、

トロイダルコアを使い、全て、同じ値0.5μH です。(計算では、真ん中のコイルは、0.53μHです。)

生基板に、刻みをいれて、作ったのですが、溝の切り方で、大きな差が出ました。

端子間も、ベタアースで、仕切らないと、駄目でした。

2.設計の要旨

カットオフ周波数 20MHz 通過帯域内リプル 0.5dB  7次Chebychev Low pass filter   50Ω

真ん中のコイルが、本来は、0.53μHでないと、駄目なのに、0.5μHと、全て同じ値にした時の、違いは

マクロでは、大差ありませんが、0.5dBリプルの値が、微妙に、違うのです。

                緑:0.5μH   青 0.53μH

これは、実験結果でも、ほぼ、その通りに、出ました。

実験では、カットオフ周波数が、少し下がっています。(ストレー容量の為では、ないかと、思うのですが....)

-3dBは、もうちょっと、下や、けんど...

みなしゃん! フィルタ製作時には、チップコンデンサが、断然有利ですぞ!

これで、

   「 あなたも、わたしも、ポッキー 」なのだ! ( 意味不明  (^_^;;   )

 

そう言えば、広畑先生の本も、森先生の本({LCフィルタの設計&製作 CQ出版」)も、チップを、使って居られますぞ。

3.その他、気づいた事

フィルタを通せば、必ず、ロスがあると、思いますのに、

ネットアナでの観測では

通過帯域で、ロスがないように、表示されます。(内部で、計算して、表示するんやろか?)

完全に、整合しても、電圧は、必ず、半分になるはずです。

電圧が、半分に、なっても、ロスとは、別物である事は、承知しておりますが....

simulateの結果も、電圧が半分になって、-6dBに、なっているでは、ありませんか。

simulateでも、noise解析で、見てみると、gainは、半分に、なっているのですが....

これを、ネットアナでは、0dBと、表示するのは、納得出来かねます。

損失が、ないように、解釈されてしまいますので、ぶつぶつ....

いや、損失は、ないのですが、伝えられる電力は、半分で、至極、正常なのですが...

損失がないから、0dBなんやろか....

H.18.1.5