表します。
ですので、この2つのベクトルを分解すると、虚軸の成分は、大きさが同じで
方向が、逆のベクトルになりますから
虚軸のベクトル成分は、打ち消しあって、実軸のベクトルのみが、残ることに
なります。
ですので、
2つのベクトルが、1回転すると、その合成ベクトルは
、実軸上で、2(1+1=2)の大きさから、0になり、-2になって、再び0になって、
それから、又、2の大きさに、なります。
我々は、実軸上のものしか、目にみえないのですが、
目に見えない部分を考える事によって、合理的な説明が付きます、オイラーさんって、凄い!
この1回転を、立体的にみると(メチャへたな画像...m(__)m )
上段:回転する2つのベクトル
中段:緑色が、合成ベクトル(1平面にしか、存在しない)
下段:合成ベクトルの頂点を、結んだ。
井澤先生のHPを、自分なりに、解りやすくした、つもりです。
井澤先生の、こんなに丁寧な、ご説明は、世界中で、見たことがないです。
図が、汚いので、恐縮ですが、
虚軸に、直流のベクトルが、サンプリング周期毎に、8つ、並んでいたと、します。
この直流が、サンプリング周期、8つで、元の位置に戻る(1回転)と、しますと
虚軸から、始まるベクトルで、恐縮です。
緑色の線は、回転するベクトルの、実軸上の成分を、結んだものです。
では、2回転すると、どうなるか....
回転する速度は、2倍になる訳ですから、角速度は2倍です。
ですので、これの実軸上の成分を結ぶと
2回転する事に、なります。
井澤先生は、書いておられます。
「それでは、ある方向に1周期の間に1回転する成分を検出するには、どのようにすればよいでしょうか?
「1周期の間に信号全体を逆方向に1回転させ、そのベクトル和を求める」
というのが答です。 」
凄い!!
やってみましょう!
1回転する成分を検出するには
ですから、これは
「1周期の間に信号全体を逆方向に1回転させ、そのベクトル和を求める」
ちゅうことに、なります。
は、の回転を、0度戻す
は、の回転を 1*2π/8回転戻す!
は、の回転を、2*2π/8回転戻す
は、の回転を、3*2π/8回転戻す
.....
ちゅうことに、なります。
ベクトルの積は、極座標では
|r1|*|r2|^( Θ1 + Θ2 )
であり、
Wは、大きさが1ですから、回転だけの因子に、なります。
しかも、この回転の因子は、信号成分とは、逆の回転を表しています。
そしたら、1回転している、全てのベクトル成分は、同じ方向を向く!ことに、なります、凄い!
1回転しているベクトルに、他の回転の単位ベクトルとの積をとると、
それらのベクトルの和は、ベクトル合成すると、ゼロになってしまいます、たまげた!
1回転している、「ひねり飴」を、逆に1回転すると、「真っ直ぐな飴」になるのと、同じです。
(余談ですが、私は、「金太郎飴」乃至、「お多福飴」が、好きでは、あります...).
2回転しているベクトルならば、
で、
角速度を2倍にして、逆方向(時計方向)に、2回転させねば、なりません。
「
それによって、f(t)の中にの成分がどれだけ入っているかを調べるもので
その結果が周波数関数F()なのです。」(工学のためのフーリエ変換 松尾先生 森北出版 p.3)
4.関数の直交性を調べるには
以前(もう、2年前に、なってしまった)、ヒルベルト変換を実験していた時
応援団長様から、
「現在の対処療法は、本質を見失う可能性があるような気がします。現在の取り組みは、
SSBへの道のりを遠くするかもしれません。ディジタル信号処理ですから、理論どおりに
動くはずなのです。
1) 複素化の直交性が崩れている
実数部の方の、遅延タップの位置を確認したほうがいいかも知れません
ヒルベルトフィルタを通す前に、BPFに通したほうが良いと思います。
特に信号の低域はヒルベルトフィルタの働きをしません。
局発のヒルベルトフィルタは41タップはもったいない気がします。
単一周波数なので、それが通るぎりぎりの帯域があれば充分だと思い
ます。
2) 実数部と虚数部の振幅がおなじで無い
固定小数点の桁取りを確認したほうが良いかも?」
との、有り難いお言葉を、頂戴しました。
これは、ベクトルの内積を、調べれば、よいのですね。(数値積分と、言うんやろか?)
「
上に述べたベクトルの直交の概念を関数で捉え直してみましょう。
[ ベクトルの内積 ]に相当するのが
[ 定義される領域内で、2つの関数の積を積分すること] です。
これはすなわち
が、f(x)をg(x)に投影したときの成分の大きさを表しています。
この定積分を関数f(x)とg(x)の内積といいます。そしてこの積分値Cが0に等しいときに
これらの関数f(x)とg(x)は互いに直交しているといいます。」
「 数学や数値積分を使わずにもっと直感的に考える方法があります。
2つの関数の積の積分を求めるわけだから、図を描いて
同じ形の図形どうしの符号(+−)を考え、打ち消しあうものを見つければよい」
( Excelで学ぶ信号解析と数値シミュレーション 渋谷、渡邊先生 オーム社 p.93 )
例、
2年経って、ようやく、なんとなく、意味が解りかけて来たような、気が......(^_^;;
4.ちょっと、いい話
もう、15年程前、小学生の息子が、通っていた塾の、社会の先生の、お話を、思い出しました。
1543年、日本に、鉄砲が伝来したのは、私も習って、知っていたのですが、
その後の話が、おもしろい。
100年後、日本人は、伝来した鉄砲を、改良して、命中率の高い鉄砲に、したそうです。
そのため、外国で評判になり、逆に、鉄砲を輸出するように、なったそうです。
欧米で、狙撃兵が出現したのは、それから以降の事だ、そうです。
なんとなく、嬉しいぞ.......
H.18.4.25