そんで、実際に、お空の電波を受信して、聞いてみたくなりました。
個々のデバイスの動作も、まだ、よく解らん所があるのですが、やってみましょう。
Trは、おなじみの2SC1815を使います。
増幅器の帯域を制限すると、NF(ノイズフィギア)が、飛躍的によくなるので、
「これは、いける!」と、感じたのです。
増幅器の入出力、共に、共振器を使います。
入力段の設計の前に、増幅器の入力インピーダンスを、測っておきます。
ここで言う、入力インピーダンスとは、Q1のベースでのインピーダンスの事です。( Vb / (Ib(Q1) )。
まず、増幅器の、DC的な、オペーレーションポイントです。
例によって、LinearTechnology社のSwitcherCad3(フリーのスパイス)を使います。
エミッタ電流は3.3mA程になりました。
ここで、Q1のベースでの、入力インピーダンスを測ります。
AC解析をしておいて、Vb / (Ib(Q1) を計算してもらいました。
ベースでの、入力インピーダンスは、7MHzで、90〜100になりました。
この入力インピーダンスに合わせて、L−マッチ、共振器を設計します。
図では、負荷520になってますが、実際の計算は負荷R1=100で計算してみました。
共振器のQ、Qfは、120で計算しています。
Q1の入力インピーダンスに合わせるのは、ノイズマッチでは、ありませんが、
この辺は、後の課題に、致します。
計算は、こんな具合です。
, 解は:
, 解は:
, 解は:
アンテナ 50 ー L-match ー 100k − 共振器 ー 負荷100k ーL-match − 負荷100
と、変換しました。(100kは、欲張り過ぎましたか...)
負荷を、R2と、R3に分けているのは
ネットアナで測定しているので、R2で何dBか、計算上知りたいからです。
尚、カップリングのC8,C9、及び共振器のC7と、
Cは全て、エアートリマコンデンサで調べてみました。
所で、V(out)の計算値は -9dBです。
では、ここでの電力は、何dBでしょうか?
やはり、-9dBになります。
何故なら、
-9dB=20log V(out)/1=20log V(out)
一方
ここでの電力値は
10log V(out) ^2=20log V(out)=-9dB (AC入力は 1Vで、負荷は50Ωで、一定だからです。)
これで、合ってるでしょうか?
では、R2の100Ωの所では、電圧は何dB? 電力は?
R2、R3 共に 50Ωなので、消費電力は同じです。
従って、
電圧は、6dB上の -3dB
そしたら、電力の方は、先ほどと、同じ考えで
電力も -3dB
と、言うことに,なりませんか?
電力は、下の抵抗の所では -9dBやったから
それより、3dB上の -6dBの、ような気もするのですが...
よう、わからん、 (^_^;;
これは、上の抵抗での電力は、抵抗値が100Ωだから、違ってくるようです。
R=50Ωとすると
入力電力は
1^2/R
一方、上の抵抗での電力は、(Vは、下の抵抗での電圧とすると)
(2V)^2/(2R)=2*V^2/R
と、下の電力の2倍になります。
だから
10log 出力電力/入力電力 = 10log ((2*V^2/R) / 1/R) = 10log 2*V^2
=10log 2 + 10log V^2 = 10log 2 + 20log V(=-9dB)
=ー-5. 9897
あれれ、やっぱり -6dBになるではありませんか?
やはり、わからなくなってきました...ふんぎゃあ−ー
電圧の変化が 6dBであれば、電力の変化も やはり、6dBであることは、間違いないと思いますが...(抵抗値が同じであれば)
(従って、電圧で測定していても、-3dB地点(エネルギーが1/2)で、Qを測定するのは、正しいと思います。
ですので、-6dB地点(エネルギーが1/4)で計測するのは、別の計測の仕方だと、思います。)
(ところで、ネットアナのdB値は、電力値です。説明書で、確認済み)
エアートリマコンデンサで、調整すると、同じ周波数でも
色々なQ値を採る事ができます。
Qを高く採ると、ロスが増えることがわかります。
しかし、同じ位のロスでも、調整によって、Q=130位、Q=84位に、採る事ができますね...
Q=120位が、いいのかな?
コイルは、アミドンの#6材(黄色)T-50で43回位でした。
この材質では、Qは200超まで、いけるようです。
(アミドン社、トロイダルコアのQカーブ特性表をご覧下さい。「トロイダルコア活用百科」p.394にも出ています。)
エアートリマコンデンサは、フィリップス社のものを使いました。
しかしー、いよいよ増幅器と組み合わせようと思って
2階建てのユニットを作り、測定してみると、Qが落ちとりました...
空中配線のほうが、Q値がよかった...
H.16.6.22
This document created by Scientific Notebook 4.1. この文書は次の製品で作成しました Scientific Notebook 4.1.