ミキサーと、セラミックフィルターを、組み合わせて、計測してみましたが、難しいですね。
この電圧レベルとは、
局発入力は、190mV
信号入力 20mV
これは、いいのですが...
出力インピーダンスが1.5Kなのに、これをスペアナの50入力に直結して計測する訳ですから
電圧が、ほぼ、-30dB下がるわけです。
その上、ミキサー及び、セラミックフィルタでの局発入力、元信号入力の減衰を見る訳ですので、
スペアナ(TR4171)の方も、HighSensitivityにしないと、観測できません。
それに、ご覧のように、セラミックフィルターは、全くの空中配線ですので
当然、局発入力等を、拾うわけです、かなりいい加減ですね。
セラミックフィルタ単体の計測では、これでも、特性を採れる訳なんですが、
局発、及びミキサーと、組み合わせると....とんでもない事になるか?
勿論、配線を短くしたものも、考えていますが...
スペアナ(TR4171)は、50入力の他に、1M入力も持っていますので、
この1M入力に、オシロ用プローブ(10:1)をくっ付けて計測したのですが
50直結入力と、1M入力では、結果が、全然違います。
50入力 |
1M入力 |
1M入力の時は、プローブを以下のようにして、測定してますが
結果は、当然、電圧が10分の1になります。(50で終端)
うーむ、これは、プローブが、局発等を、拾っているのではないでしょうか...
私は、そう思いたいです。
ひとつ、気付いたのですが
プローブを回路から離しても、スペアナでの局発のレベルが、殆ど変わらない事です。
これは、プローブが、局発入力の一部を拾っているのでは、ないかと思うのですが...
まず、最初に考えたのが、コイルによるインピーダンス変換です。
しかし、
400KHzから、(少なくとも今の場合)20MHzを、1.5K:50=30:1
の、伝送線路トランスは、考えにくいし...
「コンベンショナルトランスは、低周波において通過周波数1:100かそれ以上のものを作る事ができます。...
高周波においては通過帯域が狭くなり、用途は限られています。...」
(トロイダルコア活用百科 p.97)
どうも、平坦な周波数特性を、得られない気がします。
で、次は、
ハイパス型 L-matchか、ハイパスフィルタを用いる事です。
しかし、シミュレーションで調べたら、単なる抵抗に依る分圧と、そない、変わらんし、L-matchはピーク持ってるし...
(これが、役に立っている訳ですが)
.
うーん、今週は、どうも、さっぱりですわ...涙 (T_T)
3-2 エミッタフォロアを使う手があった!
以前、キットで作った Elecraft社の K1 CW Transceiverの回路を眺めていたら
Recieve Mixer とCrystal Filterの間に、2N4124のエミッタフォロアが入っていたのを発見。
これは、ええ手ですね。
入力のレベルを変えないで、インピーダンス変換できるし、バッファになる。
2SC1815では、力不足(10MHz位までしか、振幅対周波数特性が平坦にならない。 これは、シミュレーションでも確認済み。)
手元にあったのは、2SC1906です。
シミュレーションでは、此れに近い2SC1907しか、ありませんが。
負荷を10kと、50Ωで比較してみましたが、高域での出力の傾向は、同じです。
(Cの33uFは、私の手持ちのタンタルの都合によります。)
入力インピーダンス
出力インピーダンス
これで、2SC1906を使うと、どうなるか?
やってみました。
このアンプの振幅特性です。(信号入力インピーダンスは、50Ωのままです。入力-20dBm)
100MHzまでは、大丈夫ですね。
これの出力を、スペアナの50Ω入力に繋いで、測定しました。
続いて、信号入力を10dBμ上げました。(102.3dBμ)
455KHzの信号出力は10dBアップしましたが、他は、殆ど同じレベルでした。
信号入力を、102.3dBμで、100MHzまで、見てみました。
セラミックフィルタの空中配線でも、まあまあですね、 (^_^;;
まだ、ちゃんとしたのを、作ってないので、次回は、これと比べてみますね...
3-3 おかしな実験結果に???.
ちゃんとしたのを作ったつもりなのですが、
空中配線のセラミックフィルタブロックの方が結果がいいんです ???
測定の方法は、
以前の回路のOUTを、2SC1906エミッタフォロアに、C(103のみ)を通して
エミッタフォロアの出力を、スペアナの50Ω入力に繋ぎました。
これで、CFU455Bの1.5kΩの出力を、直接計測できるようになりました。
それから、
信号入力は、実際に近い70dBμ(S9+30dBか?)で計測しました。
空中配線のセラミックフィルタブロックの結果
次は、そうでないもの
おかしい。
空中配線の方が、結果がええ...13dBも違う。
これの理由なんですが、
空中配線のL_matchは、FCZの455KHzコイルを使ったのですが、
FCZがもう、ないので、そうでないもの(無印)は、IFTと同じものを使ったのです。
恐らく、
FCZのものを使えば、よくなると思いますと、思いたいですわ...
特性としては、ほとんど、同じなんですがね...、ハイ。
どうして、減衰に拘るかと、申しますと
実は、次段の中間周波増幅は、
IFTを省略して、抵抗だけの広帯域で、済ませたいのです...
甘すぎるかな?
3−4最終結果です
L-matchの部分のコイルを、FCZの455KHzのものに換えました所、
正常に動作するように、なりました、ホッ (^_^;;
次に、以下の条件で、計ります。(7020KHz 80dBμ )
7475KHzを拡大致します。
そのときの、455KHz出力を、拡大致しますと
なんとか、次の段階に行けそうで、やれやれです。
このレベルの計測は、ほんと、難しくて、2SC1906のエミッタフォロアのバッファも、
もっと、入力インピーダンスを上げたり、シールドをしっかりしないと
すぐに、とんでもない結果が出ます。
それに、
もっと、アンプの配線を短くしないと、駄目ですね...
スペアナまでのBNC付ケーブル(1m)も、もっと短いものにしなくては、すぐに、ノイズを拾います。
今、BNCP-SMAJ変換コネクターを注文しましたので、
早く届かないかなと、待ち遠しいです。
これだと、ケーブルが大分短くなりますね。
ええ勉強になりました...
了。
ぼちぼち、中間周波増幅も考えています。
結局の所、トータルで、何dB増幅せな、あかんのやろ?
スピーカーの出力を0.3Wとして(インピーダンス8として)
やから、
アンテナ入力が10だとすると
うーん、100dBが目安になるようです...
まっ、とにかく、セラミックフィルタ部分を作り直してみますわ。
H.16.9.20
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