FETソースフォロアでプローブ
なんとか、FETプローブみたいなものを、作りたいと思いました。
2.1石FETソースフォロアを作ってみる
前々節で、2SC1906による、エミッタフォロアを作りました。
これを、2SK241Yのソースフォロアで、試したみました。
出力インピーダンスを測ってみました。
出力インピーダンスは、87Ω位でした。
しかし、ゲインの低下が、整合させると、大きいのです。
そんで、50Ω直結で、行くことにしました、無茶かも、知れんけど。
あんまし、変わらんかったけど、直結で、やってみました。
3.ソースフォロアの結果は如何?
アロンアルファの勇姿! (^_^;;
ネットアナ(8712ET)での計測結果(入力はー20dBm)
170MHzまでなら1dBm以内に収まります。
2dBm以内でしたら、500MHzまで、行けそうです。
実は、FETの電源を切ったら、こんな特性になります。(入力-20dBm)
FETの電源を切っても、FETの入力容量で、以上の特性になる訳です。
ですので、高い周波数は、入力容量の力が、大きいということですね。
FCZ研究所の249 初級 スペアナプローブ 山吹キット は、大いに参考になりました。
ありがとうございました。
尚、このFETプローブもどきの下限は、ソースフォロアの出力のCの影響が大きいのですが
今は、104積層セラミックだけなので、30KHz位です。
最後に、実験中のミキサーとセラミックフィルタ通過後の、局発入力等のスペクトラムです。
局発入力
通過後
従いまして、81dBmの減衰に、なりました。
4.FETを2個並列に改良する
2SK241Yを、2個並列に、改良致しました。
出力インピーダンスが、60Ω付近になるのです。
その代償として、1dBポイントの周波数が、減少しました。(入力は-20dBm)
ゲインの減少は、5〜6dBmに抑えられています。
私は、高い周波数を使ってないので、ゲインの減少の方を、優先しました。
それから、
シミュレーションに依ると
入力電圧は、0.2Vp以下(0.14Vrms)、でないと、歪が大きいです。
この値は、インピーダンスに関係なく、それ以下でないと、いけない模様です。
具体的には
インピーダンスが、50Ωの所を測るなら、-1dBm以下です。
これは、この回路の、大きな制約です。
裏返せば、
測定結果が、-6dBm以上なら、歪が大きくて、信用できませんね...(FETパラで測って)
ええ事ばっかりじゃ、ないですね...
更に、付け加えて、以上の条件をクリアしていても
製作したFETパラのプローブは、直線性が悪い(基本波に対して2次高調波は、-30dB)事が判明。
MS8606A内臓の発振器で20KHz 100mVrmsを観測すると、
元発振器の2次高調波が、大きく狂って、プローブの直線性の悪さを露呈しました。
うーん、見るに絶えん...
これが、FETプローブ製作の難しさか......実感
しっかし、これは、1石の知識だけでは、難しそう...
現在の実力では、ほぼ、不可能と思われます、残念無念 (T_T)
もっと、研鑽を積まねば...
このプローブを使うときには、
高調波関係にあるものは、全く信用できない、という結論です、トホホ。
別のソースフォロアを、試してみます。
これは、もうちょっと、ましみたいですよ、次回に...
H.16.11.3