ベース共通等価回路から、エミッタ共通等価回路へ、展開できますが、
省略致します。
(「増幅回路の考え方改定2版砂川学先生オーム社」が、詳しい。)
今回の目的は、等価回路を通して、帰還を調べる事なので...
それと、この話は、a.f(オーディオ)帯域について、通用する話です。
浮遊容量、端子間容量等を書くと、話が複雑で、本質が見えなくなります。
ここで、例によって
なので
だから
ここから、入力インピーダンスは
と、計算されます。
ですので、
出力インピーダンスについては
rcが、やはり、非常に大きいので、RLそのものでしょう。
愈々、念願の、帰還回路を調べてみます。
「出力信号(vo、io)と、帰還信号(vf、if)の組み合わせは、表6.1に示すように全部で4通りある」
(砂川先生、上記書p.144)
確かに....
こんな感じですが...
昔から、何回見ても、よくわからんかった。
並列、直列の言葉の順番なんですが、
これは、先の言葉は、出力側のことで、後の言葉は、入力に戻す側のことを指しています。
「Principles of Transistor Circuits 9th edition Stan Amos & Mike James Newnesp.119」を見て
初めて解りました。
series-derived (出力側から直列に取り出す)pararell-derived(並列に取り出す)
series-injected(入力に直列で戻す) pararell-injected(並列に戻す)
そやから
並直列帰還とは、「出力から並列に取り出して、直列で入力に戻す」と、言う意味です。
やはり、derivedの方を先に書いて、出所を明らかにして、それから、どこへ向かうか(injected)を書くのが正しいと、思います。
ですので、先の図の回路の命名は、正しいですね。
直列に戻すのは、電圧の帰還です。(丁度、オペアンプの入力が+とーの差を増幅するみたいに)
並列に戻すのは、やっぱ、電流と、言うことになりますね。
問題は、まだ、あります。
先の図で、出てくるノードが、等価回路で見て、どれなのか、よく解りましぇん。
途中の等価回路は
ここの時点で、考えましょう。
すると、ちょっと、解るような気がします。
入力の閉回路と、出力の閉回路で、考えるのです。
出力の閉回路に対して、エミッタ抵抗R6は、直列 series-derived
“ü力の閉回路に対して、同R6は 直列 series-injected
ですので、分類の回路は、概念図のような気が、するのです、今んところ。
これで、エミッタに抵抗を入れる回路は、直列直列帰還増幅器と、言う、名前になります。(殆ど、こじ付け)
負帰還を掛けると
歪みを改善
雑音を減少させる
周波数特性が伸びる
出力インピーダンスが変化したり、入力インピーダンスが変化する
等、言われていますが、何でやろ?
この事は、等価回路が書けても、見かけ上、解りません。
命名が出来ても、解りません。
続く、たぶん...
H.16.12.10