書籍では、「たたみ込み」その物の意味を説明するよりも
「たたみ込み」の持つ性質が、解説される事が多いです。
「たたみ込み」が、何を意味するのか?...私は、よく解りませんでした。
「たたみ込み」は、線形システムの入出力を調べる、のに使う事は、解っていたのですが。
webを検索して、井澤先生の 線形システムのページを拝見して
初めて、その意味が解りました。
井澤先生には、素晴らしいページを書いて下さって、御礼申しあげます。
入力信号を複数のインパルスの和によって表現
するのです!!!
(常識なのかも知れませんが、私には、なかなか解らなんだ...
離散的なシステムの場合は、私も、やった事がありますが、やっぱり
意味が、よう、解ってなかった(^_^;; )
そうすると、システムのインパルス応答がわかれば
システムの入出力の関係は、
離散的なシステムであれば、シグマ()を採り
連続的なシステムであれば、インテグラル()を採るのです。
その関係が、「たたみ込み」の式に、なるんです、感激!
離散的なシステムの場合
ある時点の入力信号は、デルタ関数を用いて
[離散的な場合、デルタ関数と、採るようです。←←大間違い、これは、クロネッカーのデルタって言うんですって (^_^;
普通のデルタ関数の定義は、ですね。]
で、表されます。
(の時に限って、ですから)
このデルタ関数を、インパルス応答hに置き換えるだけで、出力が、求まります。
もしくは
62.ディジタル信号処理超入門(コンボリューションの一般式)見たって下さい。
(原著は「Introductory Digital Signal Processing second ed. Paul A.Lynn Wolfgang FuerstJOHN WILLEY & SONS p.44」)
(実は、上記は、自分で書いたにも拘わらず、読み直しても、解らないところが....
書いた時は、ちょっと位、解ってたと思うんですが...ええかげんな奴です...)
さて、
を、積分の形に直してみましょう。
(英語の発音を聞いてみたら、「tオー」みたいな発音。)
どうです、でけた~!!!
松尾先生の御著書から(「工学のためのフーリエ変換森北出版p.47」先生の新しい本が出たんですよー。)
例インパルス応答を求める。
伝達関数を求める
だから
伝達関数は
ここで、H(w)をフーリエ逆変換すると
これが、インパルス応答ですってっ。
なんでか言うたら
の式で、インパルス入力のフーリエ変換は1、なんやから
インパルス応答は
に、なりますから、
伝達関数をフーリエ逆変換したら、インパルス応答に、なりますの。
と、したら、インパルス応答のグラフは
と、なります。
伝達関数のグラフは
でしたから、
としたら
は
これのフーリエ逆変換は
に、なりますから
t>0とすれば、上式は
と、なります。
と、なります。
松尾先生は、「インパルス応答h(t)を積分するとステップ応答がでます。」
と、言っておられますが、そこん所が、いまいち、解ってないので、
(つまり、インパルスは振幅一定だから、積分すれば、ステップ応答になる、と、言うことなんでしょうか?)
私は、ステップ入力を、わざわざ、フーリエ変換しておいて、後で、逆変換してしまいました...(^_^;;