Z変換と伝達関数

以前、コンボリューションの一般形は

MATH

又は

MATH

と、表される事を知りました。

これと、前節のZ変換の性質から、伝達関数を求めてみましょう。

 

[ 例によって、http://www.signal.ics.tut.ac.jp/~dspcai/のお世話になっています。

うーっ、私の存在意義は、何処にあるんじゃ? ]

$y[n]$の一般式の2番目を使いますと、

y[n]のZ変換Y[z]は

MATH

MATH

MATH

ここで、えーとっ、h[k]は、外のsigmaと関係ないから、外へ出して、(1)式は

MATH MATH

$\vspace{1pt}\quad $

ここで、

Z変換の性質

MATH

を使うと (2)式は

MATH

nは、kと関係ないから、外へ出して

MATH

h[n]のZ変換をH(z)、x[n]のZ変換をX[z]とすると、結局

$\qquad \ $

MATH

と、なります。

[ このsigmaの内、どれも、MATHで、有限の値でないと、どないなんねんやろ?

それでも、成り立つんやろか?

sigmaの性質しか、使ってないから、成り立つんでしょう...混乱。

よく考えてみれば、「sigmaの性質が無限級数でも成り立つか?」全然無知なんです...涙、涙 ]

このH(z)を伝達関数と、呼ぶそうです。

このH(z)に z= $e^{j\omega T}$ を代入すると、伝達関数の周波数特性が出ます。

コンボリューションが、伝達関数H(z)と、入力のZ変換X(z)の積で求まってしまうそうで、はて?

MATH

$\vspace{1pt}$

MATH

MATH

MATH

MATH

と、求まる。

これより、Y(z)の係数を見て

(Y(z)の係数は、Z変換の定義より、y[n]そのものやから)

MATH

と、求まる。

これを、コンボリューションの定義から計算すると

MATH

MATH

MATH

$\qquad \ldots $

 

うーむ、便利や。

 

H15.6.18

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