R8C/15でSSBのまとめ、その1

1.校正されて帰ってきたTR4171

    7月の半ばには、無事、スペアナのTR4171が帰ってきました。

1987年に製造されて以来、一度も校正されてませんでした。

校正も、お願いしました。.一生に一度の贅沢や....TR4171さん、末永くよろしゅうに....

入力は2KHz(1Vp_p)です。

 

意気込んで、測定しましたら、校正前と、結果が全然違っていて、びっくり。

                                    校正前                                                                                校正後

なんじゃあ、これっ!

2KHzが、2.9KHzに変換されてますが、その周りに、纏わり付いているのは、何?

54.PLLを理解したい(位相雑音、ジッタ)その1  で、見た、位相雑音とは、これかあっ!

拡大して、見ました。

この現象は、

周波数変換をしない、単なるローパスフィルターのプログラムでも、発生しました。

またまた、大失敗、ごめんなさい....入力が大き過ぎただけでした。

以下のようには、なりませんでした。 すんません。

                 間違いの結果    

この下の写真が、正常です。

   zzz....


ところが、

TimerCで単に、PWMを使って、スルーするだけのプログラムでは

この現象は、出現しませんでした。

 

うーん、firの係数を掛けて、積和演算するのは、そんなに、ノイズが出るのか.....

じゃ、なくて.......信号を掛け合わせる式

if( (i/2)%2 ) data_ad =-data_ad; 

ここが、くさいぞ......、....

 

 

2.すばらしいソフトを、めっけました

WaveSpectra for Windows と、 WaveGeneです。

efu様、フリーで、素晴らしいソフトをありがとうございます、 m(__)m

もう、すっかり、ほれ込んでしまいましたわ...

低周波の計測は、これに決まり!

TR4171での計測と、ほとんど同じ結果がでます。

これより、TimerCを使ったPWMによるDA変換の、SSBの性能は

キャリアサプレッション      60dB

不要側波帯サプレッション    45dB

 

3.実際の音を聞いてみる

firを通すと、位相雑音が、28dB位下にあるとは、言うものの、

どんな音がするんやろう?

いっぺん、聞いて見ましょう。

原音は、以前、ABCラジオから、高次サンプリングで、録音したものを使いました、

原音    スループログラム ローパスフィルタを通したもの

違いは、聞き比べると、はっきりするのですが、

慣れてくると、すぐ、馴染んでしまう....不思議ですね。

尚、ローパスフィルターは、こんな特性を作りました。

スループログラムは、ここ

ローパスフィルタープログラムは、ここ

SSB発生プログラムは、ここ

 

続く....

 

H.17.8.4