RLC回路のラプラス変換
ラプラス変換する理由は、回路の周波数による変化を見る ためです。
コイルLのラプラス変換は
コンデンサCのラプラス変換は
です。
従って、回路にオームの法則を適用して
ですから、伝達関数H(s)は
(1)
ここで、新しい変数,Qを導入します。
, (2)
それから
ですから
(3)
1式は、2,3式を用いて
(4)
今、4式でと置き、=1と置くと
従って、H()の角周波数による変化のグラフは
Q=1Q=2
赤はQ=1,青はQ=2の時
Q=1
,
Q=2
赤はQ=1、青はQ=2の時
となります。
さて、4式において
(4)
分子はsについての1次式
分母はsについての2次式になります。
ここで分子がゼロになるのは s=0の時(これをzero といいます。邦訳は知りません)
そして分母がゼロになるのは、sについての2次式の解
,を解けばよいわけです。
解は:
この解をpole(s) と言うそうです。(これの邦訳は、極 でしょう...)
もしならば
のルート内は正またはゼロとなり、は実数で、ですから、ラプラス平面での位置は
Pole-zero plots
(Q)
と、実軸上に並び、は正ですから、は負で、この順序で並びます。
もし、ならば
のルート内は負となり、は虚数となる(は共役で、大きさは)
従って、ラプラス平面での位置は
Pole-zero Plots
(Q>)
となります。
一般に、伝達関数H(s)は
Kはスカラー常数
と表され、
を Zerosと言い
を Poles といいます。
単純に考えれば、Zeros は伝達がゼロになる点
Poles は、伝達が極になる点
と、なると思いますが、どうも、違うようです。
(ここんとこは、まだ、よく解っていません...)
出典 Introduction to Radio Frequency Design Wes Hayward著
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