Xtalが1つの場合
図のように、副共振が高い周波数で見られます。
これは、Xtalの等価回路で、並列の容量C3があるからです。
この容量C3をキャンセルできれば、直列共振回路と見ることができます。
このための回路が次の回路です。
上図のC2を変化させれば、図のように、緑のプロットを青のプロットに変えることができます。
発展して、Xtalを2つにして、次の回路を考えます。
これが、ハーフラティスの原理回路です。
シミュレーションの結果です。
実験した回路です。
コイルはFB-101トリファイラ4回巻き、10pFトリマ、水晶10.024MHz2個、負荷は100。
これは、実測したものです。
形はよくないですけども、ある通過帯域(5KHz位)を持ったフィルタの原型ができあがります。
左右で非対称になっていますが、これは、Xtalの並列容量が、わずかずつ違っているためです。
これを補正するには、一方のXtalにトリマー(10pF位)を並列に抱かせます。
なんとなく、フィルタらしくなってきました。
現実には、副共振の2次、3次が存在していますし、下の周波数で大きく落ち込んでいます。
現実はきびしい...
水晶を4つにして、ハーフラティスを並列にしたものは
シミュレートでも、まだうまくいっていません。
でも、原理は、なんとなく掴めました。
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