今までは、3dBハイブリッドコンバイナーを使用していました。
今回、出力インピーダンスを50にする為、
「トロイダルコア活用百科」p.387掲載の、6dBハイブリッドコンバイナーを作りました。
このコンバイナーに、6dBのパッドがついています。
従って、減衰は、合計12dBmです。
配線といっても、殆どないので、
ご覧のように、非常に間の抜けた基板になってしまいました。
アイソレーションは、優秀です。
挿入ロスは、以下のように、ほぼ一定です。(概ね、12.5dBmで計算する)
Port1から入った信号は、
R1とR2、及びR3とR4の抵抗に分圧されて、SumPortに出力されます。
単なる抵抗による分圧回路です。
L1とL2の片方の端の電圧(in,out)は全く同じですから
純伝送線路トランスのアイソレーションにより、Port2に出力されません。
Port2から入った信号は、
いつも通りに、電流を考えます。
トランスですから、L1とL2には、大きさが同じで方向が逆の、差動電流が流れますから
図のような電流配分になります。
この時、L1のinと書いた所で、電圧がVだとすると、
L2のoutと書いた所は、−Vの電圧になります。
何故なら
左側のinの所の電圧がVなら
V=
一方、右側のoutの所の電圧は
アースより電位が
低いのですが、
R2=R4
なので、結局、outの所の電位は −Vになります。
すると、middleと書いた所、Port1の電圧は、ゼロとなります。
(フー、やれやれ、なんとか辻褄が合ったわ...)
シミュレーションとも、合っています。
次回は、
やっと、2信号の相互変調歪の測定結果が書けます。
変わった所は、何もありませんが...
H15.01.23
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