ご存知の方も多いと思いますが、MicroCode Engineering, Inc社のCircuitMakerと言う素晴らしいシミュレータがあります。
デジアナ混在のシミュレートができます。部品数もプロ版は6,000にも及ぶそうです。
これのschool versionです。
無料で手に入れることができます。http://www.microcode.com/
これの素晴らしさは画面をご覧下さい。(プロ版は、PCBも自動配線するそうで、何ともすごいです。)
日本語の書籍もあります。
CD-ROM付電子回路シミュレータ入門
加藤ただし 著: 本体 1500円 講談社刊
Wes Haywardさんの「Introduction to Radio Frequency Design」も、なんとか、第3章まで終えることができました。
第4、5章は「Transmisson Lines」及び「Two-Port Networks」なのですが、ここは高周波(VHF以上)に重要な章なのですが
私の興味外なので、Transmission Linesだけ簡単に調べてみます。
1/4波長の伝送線路の性質だけシミュレートで調べます。
勿論、真新しい事は何もありませんが、シミュレートすることが楽しいので...
シミュレーションは、LinearTechnology社のSwitcherCad3を使います。
(CircuitMakerも伝送線路のシミュレーションができますが、設定がうまく出来ませんので...)
周波数7MHzは1秒間に 回振動しますので、1周期に要する時間はです。
波長に要する時間はと計算でき、伝送線路T1の長さを
Td=と設定することで、波長(@7MHz)を実現しています。
終端をショートしました。
P1と書いてあるポイント(終端から波長の所の電圧を測りました)
波長の奇数倍(7,21,35.MHz...)の所が0dBになっています。
ということは、
終端がショートの時、波長の奇数倍では、P1点から終端側をみると、その先は開放されたようにみえるのです。
反対にP1が、波長の偶数倍の周波数(14,28MHz...=波長の整数倍...)のところでは、電圧が、ほぼゼロです。
ですから、波長の整数倍では、終端の状態を、そのまま表しているということでしょうか。(これは、まだ、そうと決まっていません)
それを確かめるために、伝送線路の長さを波長に設定しました。
P1点の電圧は800mVで一定です。
ですから、伝送線路が波長の整数倍の時は
P1から終端側を見ると、終端に接続された200がそのまま、反映されることになります。(反射もありません)
今度は、逆に終端を開放します。
逆に、波長の奇数倍(7,21,35.MHz...)の所で、電圧が、ほぼゼロです。
ですから、
終端を開放すると、終端から波長の奇数倍(7,21,35.MHz...)の位置では、終端側を見ると、ショートされたようにみえます。
次に、3dB方向性結合器による位相反転を見ます。
元の波形が緑色、終端の50の電圧波形が青色です。
終端までに波長分の時間が経過しますので、ここで位相の遅れは90度、
そして反転していますから、180度ずれます。
合計270度の遅れになります。
何かに使えんやろか....
最後も位相反転を見ます。
終端に繋がれた、R1,R2の波形を見たものです。
見事に位相が反転しています。
参考 「トロイダルコア活用百科」p69-72
H14.11.19
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