ダブルバランスドミキサ SN16913をバラモジとして使う時
キャリアサプレッションが大きい方がよいです。
フィルタでキャリアをとるよりも、バラモジで、できるだけとります。
SN16913の場合、5ピンを調整すると、一番大きな効果がありました。
こんな感じで、ボリュームで調整します。
今、Local OSCを10MHz 250mVp-pで固定し、
キャリアバランス調整の上記ボリュームで調整します。
これを調整すると、しないでは、最低20dBの差がでましたから、是非行いましょう。
最高に調整しても、元キャリアとの差は
50dBしか取れませんでした。60dBの差にするには、どうすれば…?
(実は、60dBにするのに成功しました! 後述)
上図は2toneが280mVp-pの時
次は2toneが30mVp-pの時
この時歪がなくて、きれいなんですが、
キャリアサプレッションが10dBm分悪化し、出力減と相まって、
出力との差が20dBに縮小してしまいます。
以上2例の間の範囲であれば、バラモジとして大体よいようです。
注入するキャリアは300mVp-pまでがよい。
ところで、電圧の差が+20dBの時、電力の差も+20dBになります。
(p = v*v/Rで、電圧が+20dBされると、電圧は10倍ですから
p=(10*v )*(10*v) /R= 100*(v*v/R)で、電力は100倍されます。
そのとき電力のデシベル差は 10*log(100)=20dBになるから)
キャリアサプレッションが60dBとれた件ですが
出力に600Ωの負荷を繋いでいませんでした…
正しく600Ω負荷を繋いだ時、しっかり60dBとれました (うれしーー)
下は2tone入力が280mVp-pの時
次のは,2tone入力が80mVp-pの時
これだと、かなりきれいですね。
2toneAF入力が100mVp-p以下であれば、よさそう…