Spice(Switcher CADV)はフィルタ解析にも威力を発揮します。
(internetに接続している状態では、自動的にアップデートまでしてくれます、感激)
ARRLの「QRP POWER」中のW7ZOIさんの記事「Refinements in Crystal Ladder
Filter Design」中のFig2、a 4-resonator band-pass L-C filterの回路を例に
とって、解析してみました。
入出力インピーダンスを50Ωのものに、仮に接続してAC解析しました。
拡大します。
群遅延も計測できますが、LCフィルタですから、帯域内で、数マイクロ秒程度のディレイでした。
次に、switcherCADVは、過渡現象も捉えることができます。
例を挙げます。
V1は直流電源10Vです。
これを トランジェント解析します。
ここで、startupというcommandを入れると、過渡現象が見れます。
startupコマンドは、spiceオリジナルの.uicコマンドと同じだそうです。(ようわかりません…)
(It means that independent sources should be ramped on during the first 5Us of the simulation. However, a DC operating point analysis is performed using the constraints specified on a .ic directive.)
ともかく、解析結果です。
ご覧のように、コンデンサCに流れる、電量I(c1)と電圧V(out)が表示されます。
上図の回路は、V(out)は
Vout = IR† |
ò |
Idt |
と表されるので、キルヒホッフの法則の電圧の関係から
V = IR +
となり、
変形して、両辺をtで微分すると
+ = 0
になりますから
解は
I(t) = (τタウ=RCと置く)
となり、時間の経過と共に減少します。
一方、コンデンサの電圧Voutは
Vout(t) = V-I(t)*Rから
Vout(t) =V- *R
= V*(1-)
となり、時間の経過と共に増加して一定値Vに近くなります。(今の場合、10V)
これで、いいんでしょうか?
慣れない数式が出てきたので、htmファイルを作るのにTexでも使いたいですが、
ちょっと面倒で…
数式をMicrosoft Wordで入れましたが、どうもいかん…
p.sそれにしても、課題が多くて…
ゆっくり目になりますが、よろしく。